ゴルフスイングとはクラブを丸く振る(a round)こと

ゴールドワン ゴルフスクール
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「素振りのようにスイングできれば、誰でも真っすぐ飛ばせる」なんて言う人がいますが、それは本当にスイングを理解しているごく一部の上級者だけです。ほとんどのアマチュアは、マン振り素振りで、手を返して(フリック)振っています。気持ちよくゴムティーを引っ叩いていますが、残念ながら手打ちであることが多いんです。

上手い人の素振りってハーフかスリークウォーターぐらい。両脇を締めてヘッドの遠心力を感じて、身体の回転で右の肩口から左の肩口に向かって、手を返さずにゆったり振っています。ビュンッて振る感じではなく、身体の回転と同調させて円軌道(丸く振ること)を確かめている程度です。

上級者は手を返したとたんにボールを前につっついて(楕円軌道)、身体の回転と同調しなくなることをよく知っています。ですから、出来るだけフェースローテーションの小さい円軌道を心掛けます。

現在、私が指導しているスイングは背骨を軸に背中を回転していくスイングなので、両手はニョキッと出てぶら下がっているだけなので、何もしません。デンデン太鼓のようなものです。両手を使おうものなら背中&胸の回転がストップしてフェースが返ってしまいます。

背中の回転を意識してクラブをまーるく(a roundと声を出して)振って、打ちにいきたい(ヘッドを走らせたい)感情を抑えるドリルがあります。動画に見られるように、ウェッジを2本持ち、左手は体の正面に置き、右手は1/2か3/4スイングまで振り上げて、ヘッドの回転角度差120度を作ります。

アドレスで背骨は右に約15度傾きます(右手グリップが下だから)。トップでは鼻筋が25~30度回転してボールは横目で見るのが正しいんです。切り返す時もその角度をキープしてインサイドから下ろすと、前半は胸のラインとシャフトは右45度前方を指して(右腰の高さでシャフトは地面と水平)胸が閉じている感覚があります。その後は首から下(背中)を積極的に回転させるイメージで、右の肩甲骨でアゴを押しあげられるまでは、アゴは下を向いています。

回転角度差の120度をキープしたまま振るには、ヘッドを走らせることも手を返すこともできません。遠心力に任せて背中の巻き戻しで振るのだから、そんなに速く振れません。スイング中、アドレス時にシャフトと地面で作られる角度が変わらないように低いインパクトゾーンをイメージして、右肘は決して伸びることなく脇腹に引き付けたまま振る感覚が大切です。

背中の回転でヘッドが270度まーるく振れるようになるまで、ヘッドスピード「ビュンッ」のイメージを捨ててみてはいかがですか?相当遅れて下りてくる感じは否めませんが、この感覚がシャロープレーンスイングの第一歩です!


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