地を這うような低い球で確実に100yd打つ方法|一歩上の実戦テクニック by大西翔太
本格的なゴルフシーズンに向けてしっかり練習を積めるこの季節。ラウンド中に起きるトラブルや、いざというときに実践できる技術的なショットを身につけておきたい。いくつかのシチュエーションをピックアップし、ツアープロコーチの大西翔太氏に打ち方を解説してもらった。
今回は、低い球で木の枝の下を通してグリーンを狙いたい場面。ティショットを曲げてしまい林の中に…。チョンっと横のフェアウェイに出して3打目でピンを狙う手堅いルートもあるが、木の間が開けていてある程度の距離が出せれば一気にグリーンオンも狙える状況。そんな時に役立つ、低い球で100yd打つ方法を教えてもらう。
1,ロフトの立ったクラブを選択
通常はウェッジで打つような距離ですが、普通に打つと高さが出て木に当たってしまうので、ロフトの立った5番アイアンなどで打っていきます。
2,ボールの位置は右足の前
一番大事にしていただきたいのはアドレス時のボールの位置です。体に対して真ん中に置くとボールが上がってしまい、枝に当たってしまう可能性があります。ですからボールを右足の前に置きます。結果、アドレスの段階で極端なハンドファーストの形ができて、ロフトが立った状態になります。より低く鋭い球が出る準備が完成です。
3,両腕の三角形と手首の角度をキープ
ボールを右に置くことで手首でこねるような動きは減るメリットもありますが、手首の角度は変わらないようにスイングすることを心がけます。同時にアドレスで肩と両腕で作った三角形が崩れないようにキープしながら打つことが重要です。
4,振り幅で距離感の調整
あとは振り幅で飛距離を調整します。今回は残り100yd程度ですから、5番アイアンの場合の振り幅は、時計の針で「9時から3時」を意識してコンパクトに打ちます。
【今回のまとめ】低い球の打ち方
・ロフトの立ったクラブを選択
・ボールの位置は右足の前
・両腕の三角形と手首の角度をキープ
・振り幅で距離感の調整
取材協力/船橋カントリークラブ
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