バックスイングの始動で右膝をキックインする

ゴールドワン ゴルフスクール
http://www.goldonegolfschool.com.au/blog/

バックスイングのきっかけ(始動=トリガー)でニクラウスはアゴを後方にチンバックしていたし、ホーガンやゲーリープレーヤーは右膝を前方にキックイン(フォワードプレス)してから始めていました。前者は利き目が左目で出来るだけ大きなアークでスイングしたいスタイル。後者は捻転(体幹の反発エネルギー)を生かし、回転スピードで勝負するスタイル。

小柄で腕の短い日本人には小気味よくタイミングの取りやすい後者の方がマッチしている。
ホーガンは「バックスイングは右膝のキックイン(フォワードプレス)の反動による体全体の巻き戻し(リコイル)によって始動するのだ」そして、「バックスイングはクラブヘッド、両手、両腕、そして両肩すべてが一体となって始動されなければならない」と言っている。伝説のストライカー、ベン・ホーガンの曲がらずに飛ぶ打法の秘訣はどうやらこのフォワードプレスにあるようです。

キックインするとそれぞれのパーツが体の前方への一体的な動きとなり、その反動を利用して体幹を捻転させること(まるで農業機械のモーターを回す時に紐を引っ張る動きに似ている=前に押してから引く)が容易になります。反動に乗って勢いがつくとスムーズかつオートマティックな動きになるので一貫した動作がしやすい。

動画に見られるように、打つ前はヘッドを浮かしてワッグル(手首や肘の力を抜く)を2~3回します。最後にヘッドをスーッとボールの後ろに下ろし(この時に重心も下げる)、リーディングエッジがボールの赤道横に到達した瞬間に右膝をキックイン→ワンピースバックスイングで一斉にスタートします。

腕や肩に力が入っているうちは、体幹周りが窮屈に感じますが、力みが取れてくると軸が決まってスムーズに回るようになります。右へのスエー防止にもなります。皆さんにもぜひ取り入れて欲しい動作です。


あわせて読みたい